半年かけて西日本をバイクで周り、そのうち野宿が114日ありました。
最初の方はノウハウも何もなく(今まで長期ツーリングも、テントを抱えてキャンプに行くなんてしたこともなかったので)、手探りで場所探しをしていました。
少しずつ経験を蓄積していって、旅の後半ぐらいでやっと方向性が見えてきたので、個人的なメモも兼ねてちょっとポイントをまとめてみようかと思います。
これから旅する方には参考になるかもしれませんが、それ以外の方には全く役に立たない情報です(笑)
1.宿泊場所はなるべく早めに決める
まず最初に、野宿場所は明るいうちに見つけるのが重要です。
最初に目的地を決めて移動すれば問題ないかもしれませんが、目的地を決めずに進めるところまで進むのならば、15時ぐらいには場所を見つけておいたほうが良いです。暗くなってから良い場所が見つからなくて泣きそうになったことは一度や二度じゃありません…(全く反省できていない)
キャンプ場などなら別に夜遅くなってもいいとは思いますが、それ以外は周辺の状況確認が必要なので、暗くなる前に決めてしまいましょう。
2.場所を決めたら周辺確認を行う
野宿できそうな場所を見つけたら、まずは周辺の看板や張り紙なんかをチェックします。
「野宿・テント禁止」等の張り紙があったら、残念ですがその場所での野宿は諦めましょう。無理に宿泊しようとしても、絶対に出ていくように言われますので、さっさと移動して次の候補地を見つけたほうが良いです。暗くなってから追い出されて、そこから探すのは辛いですよ…。
それから、壁にスプレーで落書きがされている・煙草の吸殻が大量に落ちている等を見かけたら、そこも避けたほうが良いです。わざわざ危険な場所で野宿する必要はありませんしね。
3.邪魔にならない場所であることを確認する
当たり前の話ですが、野宿は場所をお借りしてテントを張るわけですので、他の方々の邪魔になるような場所ではいけません。
いくら朝早くに撤収するといっても、お店の入口はやめたほうが良いですし(入り口には屋根がある場合が多いので、丁度良さそうなところが結構あります)、裏口や搬入口なんかの前もやめておいたほうが無難です。警備会社の警報が反応する場合がありますので…。
道の駅なんかでは、農家の方々が朝早いので、搬入口に繋がる通路・駐車スペースなんかも避けましょう。朝4時とかに来ますので!
それから通路を占領するような形も良くないので、なるべく人があまり通らない建物の側面や裏側なんかを狙いましょう。できるだけ、人目につかない場所が好ましいですが、正面でもちゃんと横を通れるぐらいの広さがあれば余り文句は言われることは無かったです。
それでも言われることがありますが、その場合はおとなしく移動しましょう。
4.できれば屋根・壁がある場所を探す
まず、屋根はほぼ必須だと考えたほうが良いです。
雨の日もそうですが、晴れていても夜露でテントが濡れてしまいます。ゆっくり乾かしている時間があればそれでもいいのですが、すばやく撤収する必要があるので、濡れないようにするのが大前提です。たとえキャンプ場でも、できれば木の側などで上が枝葉がある場所にしましょう(虫が落ちてきたりしますが、虫は払うだけでいいので)
それから壁もできるだけあったほうがいいです。強風が吹くと、テントはかなり辛いです。2面ほど壁があればかなり楽ですが、1面でもいいので、できるだけ壁に沿った位置を狙ったほうが良いです。必須ではないので、努力目標としてになりますが。あ、でも強風の日は必須にしたほうがいいです。寝れません。
5.地面はなるべく水平な場所を選ぶ
寝心地なんかは道具でサポートできたりするんですが、傾斜だけはどうしようもありません。
頭が上になるような傾斜ならまあなんとか我慢できないこともないんですが、横方向の傾斜だと、いつのまにかテントにぶつかって目が覚めます。
あと、地面の凸凹も無いほうが当然良いのですが、こちらも多少ならば道具のサポートでなんとかなりますので、そこまで気にしなくてもいいかもしれません。
とりあえず、横方向の傾斜だけはやめたほうが無難です。
6.夏は海辺は暑く、山も暑い。
ここからは夏の間の注意点になります。
まず、夏の野宿は暑すぎて本当にきついです。あちこち泊まってみてわかったのですが、標高がそこそこ高い場所でも、暑いところは暑いです。1000mなんかを超えてくると絶対的に涼しかったりしますが、中途半端な高さの場所だと、やっぱり暑いです。そして海辺なんかはとても寝れません(笑)
じゃあ、どこがいいのかというと、森林に囲まれている場所です。
木が周辺を冷やしてくれるようで、森林周辺はかなり涼しいです。そして水辺は暑いです。アスファルトは最悪です(笑)
一定以上の木々が無いと効果が無いので、熱くて死にそうだったらとりあえず山へ行きましょう。山は森林が多いので、涼しい場所が多いですよ!
あと、自転車ライダーで山を登るが辛い場合は、森林公園なんかも狙い目かもしれませんね。
7.夏は朝日が当たる場所は避ける
夏の間限定なんですが、朝日が当たる場所にテントを張った場合、朝からサウナ状態で死にかけます。あまりの暑さにテント内で呼吸するのすら辛くなります。本当に死ぬかと思いました…。
キャンプ場以外ではテントは暗くなってから張るのが基本ですが、夕日が落ちていく方向を確認して、朝日を遮る壁や木の側にテントを張りましょう。これ、本当に重要ですよ。
逆に冬の間は朝日が当たると暖かくなるので、狙って当たるように張るのもいいかもしれません。
8.夏は地面の温度を確認する
これも夏の話です。朝日が当たらない場所を選ぶのはいいんですが、夏の日差しに焼かれ続けたアスファルトは、熱が籠もっています。その上にテントを張った場合、ずっと熱が逃げずに深夜までテントがサウナに変わります。寝れません。
テントを張る前に、地面を触って熱くないか確認するのは必須です。どんなに他の条件が良くても、絶対にやめたほうがいいです(実体験) どうしてもテントを張る場合は、地面が冷めてから張りましょう。21時ぐらいまで待てばたぶん大丈夫です。冷める前にテントがあると、3時ぐらいまで暑いままでした(実体験) 寝れませんでした。
とりあえず、野宿をする場所に関しては、以上のことを確認しておけばまず大丈夫かと思います。慣れると、自然とチェックしていて、なんとなくココらへんかな、というのがわかるようになります(笑)
状況に応じて屋根が無かったり、太陽の方向がうまくなかったりもしますが…まあ意外となんとかなります。なので、安心して野宿に挑戦してみてください!
以上、野宿の心得【場所編】でした!