【静村百景】とは
私、静村が実際に日本全国を旅して見て周った中で、
「ここは本当に良かった!」と全力でおススメできる、厳選された観光地になります。
ただし、季節や天候などの、見に行った時の条件でも差が激しいので、
あくまでも「私が見に行ったタイミングでは」良かった場所ということをご了承ください。
(※一応予防線を引いておく)
では、今回ご紹介するのはこちら。
宗像大社(福岡県宗像市)
九州の北の端、福岡市と北九州市のちょうど中間にある宗像大社です。
こちら、全国に7000以上ある宗像神社・厳島神社と宗像三女神を祀る神社の総本社になります。
包括ですが、世界遺産の一部としても登録されているみたいですね。
広々とした駐車場から石造りの鳥居を超え、まるで日本庭園のような参道へ。
朝早くに行ったので、駐車場も境内も全然人が居なかったのも良かったです。
手水処は柄杓を置いておいらず、直接蛇口(?)がある形でした。
湧水の量が多いなら、確かにこちらの方が合理的ですね。
神門は大正期に建てられたものだそうですが、すごく立派でした。
気合入れて建てました! みたいな迫力があります。かっこいい…。
こちらは拝殿。
ちょっと変わった形しています。
熊野神社なんかでよく見られる長床風なんですが、なぜ宗像がその形なのかは不明です。(調べてもわからなかった…)
左右にずらっと並ぶ末社は、一つ一つに複数の神社が入っていました。
その数、合計121だそうです。多すぎる…。
この数が多いということは影響力も強いということなので、宗像大社がどれだけ力を持っていたのかが良くわかる形です。
手前の本殿の横に、奥に続く道がありました。
この辺りから非常に藪蚊が多くて難儀します。対策はしっかりしてから行きましょう。
奥には第二宮・第三宮があります。
宗像三女神なんですが、やっぱり第一宮のイチキシマヒメがなんか優遇されているような気がします(笑)
知名度もイチキシマヒメが一番高いですし……弁才天と合祀されて同一視されているのが大きいのかもしれません。
さて、3つの宮を周ったわけですが、実はここまではある意味前哨戦なんです。
宗像大社の本番はここから。
更に奥に進み、長い階段を登った先にあるのが……
高宮祭場と呼ばれる場所です。
宗像三女神降臨の地、とされています。
……美しい光景ではあるんですが、なんというか非常に厳粛な、とでも言うんでしょうか。ピリッとした空気を感じる場所でした。
時間帯も良かったんでしょう、光が差し込み、なんとも神々しい雰囲気があります。
神社の建物も良かったんですが、これを見てしまうとその印象はかなり色褪せてしまいました。
この光景を見ることができただけで、この神社へ来る価値はあったと思います。
最初にも書きましたが、宗像大社は全国の宗像・厳島神社の総本社です。
つまり、日本三景である広島の厳島神社や、鎌倉の江ノ島にある神社など、身近で有名なところも多いわけです。
しかし、この光景、この空気を見て感じてしまうと、その中でもトップとされているのを納得してしまうだけの説得力がありました。
期待を膨らませて行っても、それを上回って満足できる場所だと思います。
どうか是非、一度見に行ってみてください。特に早朝、本当におススメですよ!
以上、静村百景 ”宗像大社” でした。